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日暮里 「子ほめ」
憂世  「新作:男と女の間には…」
おさし身「たぬ札」
愚楽  「松山鏡」

(出演順)

この3月は3回目となるいまここ寄席!
東京新宿メディカルセンターとなった元・厚生年金病院でございまーす。
いつものメンバーに春休み中の憂世姉さんも加えまして、4人で行って参りました。

 
久しぶりですね!なんて声をいただきまして、気がついたら前回は5月ということで、あっという間に10ヶ月ほど経っておりました。
んもー、ご無沙汰しちゃって申し訳ない。
ベッドや車椅子で来てくださった方など、10名ほどの方に集まっていただきました〜。


今回もハナは日暮里兄さん。
久しぶりの「子ほめ」だったせいか、ちょっとばかり怪しいところもありましたがw
いつもの勢いでドーンとやりまして、「江戸弁はいいねえ・・・」なんて感想をいただきました。

2番手は憂世姉さん。
途中で部屋に戻られた方もいらっしゃいましたが、
みなさんじっくりと、しみじみと、今時の子供たちの様子に心寄せている様子でした。

3番手はおさし身です。
いやー、わたしも最近「たぬ札」やってなかったもんで、途中で上下間違えちゃったんですけどw
たぶんみなさんには気づかれなかったんじゃないかと思います。
失敗を誤魔化すのがうまくなっているような気がします!

そしてトリはもう定番ですね、愚楽兄さんの「松山鏡」。
みなさん少々おつかれの様子だったので、全体的にすっきり短めにまとまった松山鏡となりました。
終わってから少しお話をしていたら、「あの噺、はじめて聴いたけど、面白かった〜」なんて言っていただきました。


わたしたちの落語はまあ素人芸ではありますが、寄席の雰囲気を少しでも味わってもらって、
そのとき、その場所にしかない「いま・ここ」をご一緒できたらな・・・と願っています。

おさし身

日暮里 「金明竹」
おさし身「新作:うさぎのはたらき」

愚楽  「松山鏡」
(出演順)

 どうもご無沙汰しております!おさし身です。
いやー、気がついたら二人会の告知も報告もちゃんとしてないままでした。スミマセン。
今年も4月に無事、春風亭柳太郎・富田富士也の二人会が開催されまして、私たち日暮亭のメンバーも新作のカウンセリング落語を披露させていただきました。


さて、そんなわけで春はバタバタと嵐のように過ぎ去りまして、初夏というには暑すぎるくらいだった5月末、久しぶりに「いまここ寄席」が東京厚生年金病院にやってまいりました〜。

この日は患者さんとご家族あわせて、10人余りのみなさんに集まっていただきました。
ありがたいことでございます。

*ちなみに東京厚生年金病院は「JCHO東京新宿メディカルセンター」に名称が変わったということで、次回レポートからは新しい名前に変更させていただこうかと思っております。
詳しくはこちら


まずはいつもの通り、日暮里兄さんの登場です。
前回ネタおろしだった「金明竹」ですが、さて今回は・・・?
っと楽しみにしていたところ、なかなかどうして、2回目にして素晴らしくパワーアップしておりました。
関西弁の言い立てが板についてる感じでしたよ〜。
カミカミで何を言ってるかわかりにくいのは同じですがw、それも含めて面白くなっております。


続いておさし身が今年の二人会でやった新作を。
いやもう、すいません、稽古不足でもって若干うろ覚えなところがあり、テンポが悪い仕上がりになってしまいました・・・。
新作で喜んでいただくのはなかなか難しいんですが、精進したいと思います!
(と言いつつ、また稽古を怠っておりますがww)

 

そしてトリの愚楽兄さんは「松山鏡」。
兄さんの松山鏡もけっこう久しぶりのように思いますが、危なげない仕上がりとなっておりましてw
何度も聴いてるはずなのに、わたくし、またホロリとしてしまいました。
正直者の庄助さんみたいなステキな人が、どこかにいないかしらね〜。


終わったあとに、「あれはなんていう落語なの?」なんて声をかけてくださる方もあったりして、いつもながら和気あいあいと過ごさせていただきました。
仕事の合間にのぞいてくださるスタッフのみなさまにも感謝しております。
合掌。

おさし身
愚楽 「平林」
日暮里「目黒のさんま」

愚楽 「子別れ」
(出演順)

日暮亭が第2のふるさと、東京厚生年金病院にやって参りました〜。
おさし身は残念ながら今回も不参加ですが、総代と副総代の二大巨頭の登場です!



二人してこの余裕の表情w

前回の観客ゼロの経験からちょっと心配していた二人ですが、
当日はスタッフのみなさんも含めて10名ほどの方がいらしてくださったそう。

二人とも
「やっぱり聴いてくださるお客さんがいるのはいいなあ!」
と気合いが入ったとのこと。
ま、気合いが入ってるから、いつも以上にすごく落語がうまかったよ〜ってことにはつながらないわけですがw

いつも以上に聴いてくださる方のありがたさを感じたそうですよ。

そんな話を聴くと、なおさら私も参加したかったな・・・。
でも、次回は参加できそうなので、楽しみにしてまーす。

おさし身


おさし身「転宅」
愚楽  「子別れ」
(出演順)

久しぶりとなりました厚生年金病院。
出演予定だった日暮里兄さんが急用で、まさかの二人会となりました!
この日は盛況で、患者さんやご家族、病院スタッフのみなさんなど、
20人近い方々にお集まりいただきました。感謝です。


(今回のネタは飲みます!食べます!)

まずは、いつもトップバッターの日暮里兄さんに代わりまして、
代打・おさし身がほぼネタおろし状態の「転宅」を。

しっかりばっちり覚えたつもりが、微妙なところもあったりなんかして、
間違いが間違いを呼びつつもなんとか20分弱、
語り終えることができました。
いつも自分に甘いおさし身としましても、8割の出来でスミマセン。

でもところどころでクスクス笑いが起きたりなんかして、
そしてみなさんの聴いてくださってる感が半端なくて、
これは観客が多かったからというのもあるのかなと思いました。
一人で笑うより、みんなと一緒に笑う方が、より楽しいですもんね。


(左:親方   右:亀ちゃん)

愚楽兄さんの方もちょっと長めのネタ「子別れ」。
子別れはご存知のとおり、ちょっとグッとくる人情噺ですが
亀ちゃんの生意気なセリフと泣きながら喋る姿に、
涙よりは笑いが起こっていたように思いますw
私も何だか楽しくなって笑ってしまいました。

愚楽兄さんの子別れは3回目ということで、落ち着いた様子だなあと
感心しきりだったのですが、自分に厳しい愚楽兄さんなので
「まだダメなところがある・・・」と反省しておりました。
マジメです!


(マジメと言いつつ、出演前に変顔写真を撮ってましたw)

この日も落語が終わってから、お声をかけていただいた方と
お喋りする時間がありまして、本当に短い時間ですけれども
「落語を通じてコミュニケーションを広げる」という私たちの目的に
少しはつなげられたかなーと思うとうれしいです。

次回、また「転宅」をやる際には完璧に仕上げたいと思っております!
ま、私の場合、完璧のハードルはけっこう低いんですけどねw

おさし身

日暮里 「新作:ストレス部長 パート3」
おさし身「たぬ札」

愚楽  「親子酒」
(出演順)

行ってきました厚生年金。もう6回目なんですねー。
さて今回、当日着替えて準備をしておりますと、とある事情で「延期しようか・・・」という話になったのです。
しかし、楽しみに待っていてくださる方がいらっしゃると聴きまして、『いまここ寄席』の精神を改めて思い出しました。
特に病院では本当に一期一会を強く感じます。
そんなことを改めて思い出すきっかけをいただき、ありがたいなーと思いました。

寄席が始まる前、見にいらした方と少しお話する時間がありました。
ひょんなことから「なぜ京都は寒いのか」というトリビアを教えていただきました!知らなかった〜。
とか言ってるあいだに、10名余りの観客がいらっしゃいまして、いまここ寄席のはじまりです。


130304-1.jpgハナの日暮里兄さんは最新の新作。4月の二人会に向けて稽古中のネタです。
みなさんの反応は微妙ながらも?、話はいい感じで進んでいきました。
それなのに!大事なオチでかんでしまって、グダグダになりましたw
いや、このネタ、ホント面白いので、みなさんもぜひ二人会も来てくださいね〜。
(当日はオチでかまない予定ですw)

二番手おさし身は久しぶりのたぬ札。
ちゃんとさらってから行きましたので、自分ではまあまあの出来かなーと思いました。
・・・のわりに笑いは少なめで、ちょっとしょんぼり。
130304-2.jpgでも、終わってから「あのたぬきの話、初めて聴いたけど面白かった」とおほめにあずかりました。
自信復活しました!ありがとうございます。

トリの愚楽兄さんは、このところ気に入っている「親子酒」のスペシャルバージョン。
もう禁酒の約束なんてどうでもよくなるくらい、夫婦の会話が盛り上がります!
今回は寿限無を3回も言ってました。
しかしやる度にどんどんパワーアップしていくので、最終的にはものすごく長〜〜い話になるんじゃないかと心配しておりますw


130304-3.jpg最後にありがとうございました〜とご挨拶をして片付けをしながら、まだしばらく残っていらした方々とお話する機会がありました。
あの落語はどうのこうの〜、笑点がああだこうだ〜なんて、本当に他愛のない会話をしていたんですが、短くもいい時間だったなと思います。
ボランティアに行く度に、みなさんから元気をいただいている日暮亭なのです。

おさし身
 
日暮里 「目黒のさんま」
愚楽  「笠碁」
おさし身「たぬ札」

(出演順)

飲んだくれていたらレポートが遅くなりました。おさし身です。
さて、厚生年金病院でのいまここ寄席は半年ぶり5回目。
とってもいい天気だった水曜日、スタッフのみなさんも含めて10人以上のみなさんにお集まりいただきました。
この日は出演順をジャンケンで決めてみましたよっと。

th_P1040861.jpg
「震災後、10キロ太りました」

th_P1040863.jpgまずは日暮里兄さんの「目黒のさんま」から。
せっかく秋の噺ですから、今のうちにやって、季節感を感じてもらおうという寸法です。
ところが先月に引き続き、またもや「えーと、この次何だっけ?」なんてことになりましてw
みなさんからの「がんばれ〜」という声のお陰か、なんとか持ち直しまして、後半はお楽しみいただけたんじゃないかと思います。


この日の二番手は愚楽兄さん。厚生年金病院では初めての「笠碁」です。
笠碁は仕草が面白いもんで、ところどころ笑いもおこったりなんかしてました。
ゆっくりした話の運びで、みなさんもゆったりと聴き入っていたように見受けられました。
すごくニコニコしながら聴いてくださった方もいらして、私も嬉しくなりましたよー。

th_P1040873.jpgth_P1040874.jpg
これはマクラで、将棋の駒を持っているところ。

th_P1040885.jpgそしてジャンケンで一番負けたおさし身がトリだったわけですが、気がついてみると予定の時間を超過しておりまして・・・マクラを飛ばして、「たぬ札」を短めに。
見ての通り、たぬきになりきってやりましたよ〜。
いやー、しかし時間がないと焦って早口になったりして、いけませんね。
今度は時間のない中でも、長めの間を意識したいと思いました。


終了後に話をうかがうと、若い頃はけっこう寄席通いしていたんだよー、なんて方も。
未熟な芸でちょっと申し訳ない気持ちになりましたが、それでも楽しそうに聴いてくださったことに感謝です!

そして私に「がんばった!」と声をかけてくださった方もいらっしゃいまして、いやーもう感激です。
次は「面白かった!」と言っていただけるようにがんばりたいw

「がんばれ」と「がんばった」の間でがんばっている日暮亭でございます。

おさし身
日暮里 「新作:ストレス部長」
おさし身「厩火事」
愚楽  「転失気
お手伝い:日暮亭ららら

(出演順)

120523-1.jpgもう4回目となる厚生年金病院でのいまここ寄席でーす。
いつもお世話になっております。

今回も平日の開催ということで、いつもの「平日メンバー」なんですが、初参加の日暮亭らららさんがお手伝いで来てくれました!
どうですか。両手にオッサンですw
私も中身はすっかりオッサンですので、女子に来てもらえるとテンションが上がります。

この日は写真撮影もバッチリこなしてくれましたよ〜。
らららさんもワークショップで新作を作ったことがあるので、いつの日かいまここ寄席の高座に上がってくれるとうれしいです。


さて、この日のトップバッターは日暮里兄さん。
ひさしぶりの高座が楽しくて仕方ない!!というのが伝わってくるような新作でした。
余裕をもってゆったりとやっていたストレス部長ですが、オチのところが若干ズッコケ気味でして・・・。
そんなところも含めて、みなさんに楽しんでいただけたように感じました。

120523-2.jpg120523-3.jpg

二番手のおさし身は厩火事。
考えてみたらけっこう久しぶりな気がする厩火事でございます。
ちゃんとさらっておけばよかったんですが、微妙に思い出しながらやってたもんで、焦って若干早口になっていたように思います。申し訳ない!
日暮里兄さんとは反対に、オチだけはきっちり言わせていただきまして、終わりよければすべてよし、ということにしておきましょうw

120523-5.jpg120523-4.jpg

トリは愚楽兄さんの転失気です。
愚楽兄さんもしばらくぶりの転失気ということで、微妙に言葉が出てこなかったり、ちょこっと飛ばしたりなんてこともありましたが、さすが抜群の安定感。
もう「へーへー」言うたんびに、おかしくておかしくて笑いがこらえきれない、なんて様子のお客さんもいらっしゃいました!

120523-6.jpg120523-7.jpg

と、落語の中身の方は完璧とはいかなかったものの、実に和やかないい時間を一緒に過ごさせていただきました。
ありがとうございます。

この日は、ご家族やスタッフの方も含めて10名弱の方においでいただきましたが、1回目からずっと楽しんでいただいているSさんにも再会することができました。
緩和ケア病棟だから「次はお会いできるかわからない」という思いで一期一会を意識するわけですが、日々の暮らしの中でも、急に誰かに会えなくなってしまうことは起こりうるんですよね。
うかうかしていないで、「いま・ここ」を大切にしていこう、と思いました。

おさし身
日暮里 「子ほめ」
おさし身「厩火事」
愚楽  「親子酒」
お手伝い:保樹美

(出演順)

2-1.jpg3回目の厚生年金病院ですよー。
今回も緩和ケア病棟でのいまここ寄席でございます。

→前回の様子はこちら

平日ということでいつもの3名+お手伝いの保樹美が来てくれました。
今回はお手伝いだけなので、普段着でお送りしまーす。

はじめての場所はどうにも緊張するものですが、こちらは3回目ということで、我々の方もいつもよりは落ち着きがあったような気もします。
こうして馴染みの場所が増えていくのはうれしいものですね。

ebaa6fb5.jpegせっかくなので、始まる前に少しだけおしゃべりをさせていただきました。
知らない方とお話するときは話題に困ったりすることもありますが、我々には落語がありますので!

「落語はお好きですか?」
「寄席に行かれたことはありますか?」
なんてところから、自然と会話も広がります。

ある方が「そちらは兄妹ですか?」なんておっしゃってたんですが、愚楽兄さんとおさし身、似てますかね??
ちなみに私の実の兄は、日暮里兄さんの方に似てますがw


1df4c468.jpegさて、雑談でなんとなく雰囲気も和んだところで寄席のスタートです。
いつもの通り一番手は日暮里兄さん。
いつも愉快な兄さんですが、「子ほめ」をやってるときが一番楽しそう。
あんまり楽しそうなんで、見ている方も楽しくなっちゃうんですよね。

はじめは意識してゆっくりめに喋っているのかと思いきや、後半はたたみかけるように盛り上がってました。
本人曰く、やってるうちに盛り上がってわけわかんなくなったんだそうでw

2-5.jpg2-2.jpg

e3192c45.jpeg二番手もいつも通りのおさし身です。
このところ「厩火事」ばっかりやらせていただいております。
自分としては、同じ噺であっても、少しずつ変わってきているように思うんですが、まあかなり自己満足の世界ですね。

この日も旦那になりきって、気持ちよく説教しまくっていましたら、終わってから「ドヤ顔してたね〜」と言われてしまいましたw
旦那にはなりきってるのに、なぜか女性のおさきさんにはなりきれていないのが不思議なところ。

2-3.jpg2-7.jpg


4.jpgさて三番手もいつもの通り、愚楽兄さんです。
私がわがまま言って厩火事をやりたいと言ったもんですから、時間調整の意味も含めて、「親子酒」の短めバージョンです。

いつも柳太郎師匠がおっしゃっているんですけれども、一つのネタだけうまい素人はいっぱいいるけれど、いろんなネタを持っていてお客さんや時間に合わせてできるのがプロなんですよ、と。
もうそれで言ったら、愚楽兄さんはだいぶプロの域に近づいてきてるんじゃないかっていうね。(褒め殺しです)

ともあれ、短いバージョンでやってますから、そんなにお酒をたくさん飲んでないうちに酔っぱらっちゃうw
お酒が大好きなのに実はけっこう弱いお父さん、という体で。
もうその酔い方がベロンベロンでおかしくって、けっこう笑いもおきていましたよ〜。

2-4.jpg2-6.jpg

今回またいつも楽しみにしてるという方が見に来てくださったんです。
こうして楽しみにしてくださってる方がいらして、またお会いできるということで、私自身もちゃんと一日一日を大事に生きていこうと思います。
生きることに勇気をもらっているような気がします。

ぼんやりしていると、「まだ先があるから、また今度でいいやー」なんて気軽に思ってしまいますけれども、本当に先があるかどうかなんて、誰にもわからないことですもんね。
と言いながら、日々の忙しさにまぎれて、そんな気持ちをまたすぐに見失ってしまったりもするんですけどね。

さて、今回お手伝いの保樹美がステキな写真を撮ってくれました。
最近あまり高座には上がっていない保樹美ですが、「みんなの落語を聴いてたらまたやりたくなった!」とのことで、近々(かどうかはわかりませんが)またここでご紹介する機会もあるかと思います。お楽しみに。

余計な話が多くてまたまた長くなりました・・・今宵はこのあたりでお開き。

おさし身

*K先生とMさんに撮っていただいた写真も追加しました!
こんな顔してやってるのか・・・と思ってしまったおさし身ですw

 
日暮里 「目黒のさんま」
おさし身「厩火事」
愚楽  「松山鏡」

(出演順)

ふたたび東京厚生年金病院の緩和ケア病棟に行って参りました〜。
今回も患者さんやスタッフ、ボランティアのみなさんなど、10人余りの方に集まっていただきました。

→前回の様子はこちら

少し早めに来てくださった方とお話する時間がありまして。
「生の落語は初めてなんで、すごく楽しみですー」
なんて言っていただいんたんですが、あれ、不思議なもんですね。少しお話をしただけで、なんだか知り合いのような気持ちになりまして、いつもよりもリラックスできたような気がします。

とか言ってるうちに、前回とっても喜んでいただいた方もいらっしゃって、また今回も楽しみにしていらっしゃるってことで、改めて気合いも入ります!


111118-1.jpg今回も一番手は日暮里兄さん。
秋も深まったところで、この季節にぴったりな「目黒のさんま」です。
「思い出しながらやったw 出来は60点」と言ってましたが、なかなかどうして、「日暮里らしさ」が出ていたんじゃないでしょうか。

しばしば言われますが、「目黒のさんま」って題名は知ってるけど、中身を聞いたのは初めてって方が多いんですよね。そう言っていただけると、ちょっとうれしくなったりします!

111118-2.jpg続きましておさし身は、けっこう久しぶりな気がする「厩火事」。
まあ、ちょこちょこ抜けたりもしましたが、私も自分らしさを出せたような気がします。

柳太郎師匠が言ってたんですよねー、やってるうちに自分の間になっていくって。
でも、稽古をいくら繰り返してもダメで、こうしてお客さんの前でやらせていただかないと、なかなか身にはつかないもんなんですね。

111118-3.jpgそして今回もトリは愚楽兄さんの「松山鏡」。さすがの安定感でありました。
私は松山鏡を聞くたびに、あの、なまってる感じがいいんだよなーっと思います。

ところで、この話に出てくるおかみさん、「おみつさん」と言うんですが、ちょうど聞いていらした方が同じお名前なんだそうで!
「私のこと呼ばれてるような気がしたわ」とおっしゃっていました。うれしいサプライズです。


実は数日前に「緩和ケア病棟で落語をやる」ということについて、改めて考えるきっかけがありまして。

111118-4.jpg落語を聞きたい方もいれば、聞きたくない方もいる、そんな当たり前のことを忘れがちになっていたんじゃないかと、私もいたく反省しました。
で、この日は、その場にいない方にも思いをはせつつ、あまりうるさくなりすぎないよう、声量控えめでお送りしました。

私の個人的な気持ちですが、命が終わるのはいつかわからないから、毎日をふつうに、大事に過ごせたらいいなと思うんです。
私たちの方が先にこの世とおさらばしないとも限らない中、「いま・ここ」を共にできるというのは、やっぱりすごくうれしいことだと思います。
改めてそんなことを考えるきっかけをもらって、ありがとうございました!

そんなこんなを打ち上げで熱く語り合いながら、夜は更けていったのでありました・・・。
(そしてまた飲み過ぎて反省しました。)

おさし身

*今回もボランティアのMさんに写真を撮っていただきました!ありがとうございます。
日暮里 「子ほめ」
おさし身「たぬ札」
憂世  「新作:仏さまは知っている」
愚楽  「松山鏡」

(出演順)

110822_1.jpg愚楽兄さんのご縁で、東京厚生年金病院でのいまここ寄席が実現しました。
さっすが愚楽兄さん、顔がデカい!いや、広い!

東京厚生年金病院、私は初めて行ったんですが、広くてキレイなところでしたよー。
こちらにも緩和ケア病棟があるんだそうで、そこでのボランティア落語です。

→東京厚生年金病院のサイトはこちら

緩和ケア病棟のロビーにちょっと低めの高座が作られまして、患者さんやスタッフのみなさん、合わせて15名ほどの方が集まってくださいました。


愚楽兄さんより、私たちの活動と「いまここ寄席」についての説明がありまして、まずは日暮里兄さんの「子ほめ」です。
高齢の方もいらっしゃるということで、間も長めにとって、いつもより落ち着いた様子・・・と私は思ったんですが、あちこち抜けたりして、自分では納得のいかない出来だったんだそうで。
あらららら。

110822_2.jpg110822_3.jpg

110822_4.jpg次はおさし身の「たぬ札」ですが、私もまたなぜかけっこうトチってしまいまして・・・。
途中でチョコチョコ間違えても、話の筋には関係ないところなので、たぶん見ている方はそんなに気がつかなかったと思うんです。
そう思うんですけど、自分のイメージ通りにできなかったのが残念で・・・。クヤシー!

3番手は憂世姉さん。いつもの新作なんですが、名前のところがちょっと出てきにくい感じでして、その後もちょっと焦っているのが伝わってきました。
これも、いつも聴いている我々だから感じたことで、やっぱり聴いてらした方は感じなかったと思うんですけども。

110822_5.jpg110822_6.jpg

そんなわけで実は3人連続で微妙な出来だったのですが、愚楽兄さんが最後にやってくれました!
実は前回ちょっと失敗したのを反省して、毎日欠かさず稽古を続けていたそうなのです。継続は力なり。
そんなリベンジの「松山鏡」。素晴らしかったです!
不覚にも、お父さんに再会するシーンで、私もグッときて泣きそうになってしまいました。
(実際は再会じゃないですけどね・・・気になる方はぜひボランティアに呼んでくださいw)

110822_7.jpg110822_9.jpg

1時間ほどで終了して、着替えながら愚楽兄さん以外は反省・・・。
もっとうまくなりたいなあ、稽古が足りなかったかなあ、初めての場所で緊張しちゃったのかなあ、とブツブツ言っていると、看護師さんからお呼びがかかりました。

110822_8.jpgベッドを移動させて見に来てくださった方がいらしたんですが、その方が涙を流して喜んで「ぜひお礼が言いたい」とおっしゃってくださってる・・・とのこと。
早速みんなでその方の病室にお邪魔して、ほんの短い間ではありましたが、少しお話をさせてもらいました。

特に「松山鏡」がよかった、落語はいい、ありがとう、ということを繰り返しポツリポツリと語ってくださるんです。
お話しするのもけっこうしんどそうな様子でしたが、そうやって気持ちを伝えてくださったのがとてもうれしくて、あったかい気持ちになりました。


でね、思ったんです。
ああ、私たちの落語は、芸としてはイマイチなところもあったかもしれないけど、聴いてくださったみなさんに伝わったものはあるんだよなーって。
落語を通して、人とつながれたんだなーって。
「『カウンセリング落語』としては成功だよね」という日暮里兄さんの言葉に、さっきまでの反省はどこへやら、急に明るい気分になったのでした。

憂世姉さんもしきりに「落語をやらせてもらえる場があるっていうことがしあわせだよね」と言っていましたが、ちょっとくらい失敗しても、それでも喜んでくれる方がいらっしゃるということで、私たちの方が救われているのかもしれません。
(もちろん、だから失敗してもいいやー、なんてことにはならないわけですが)

その後、柳太郎師匠に「ボランティア行ってきましたが、愚楽兄さん以外はちょっと失敗しちゃいました」と報告したところ、「必ず何か得るものはあるはず」という返事をいただきまして。
確かに、何度もやった噺でも、やるたびに違いがあり、発見があり、得るものがあるな、と思いました。
カウンセリングで学んでいる人間関係と通じるものがあるようにも思います。
まだまだ語り尽くせない気持ちですが、すでに長〜くなってしまいましたので、またの機会に。

110822_10.jpg

*今回は、厚生年金病院でボランティアをされているMさんに撮っていただいた写真と、おさし身が撮った写真でお送りしました。Mさん、この場を借りてありがとうございました!

おさし身
 

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